小島 庸平

小島 庸平

教員名 / 職名

小島 庸平 KOJIMA, Yohei / 准教授

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略歴

平成17年3月 東京大学農学部5類比較農業・経済学専修卒業
平成19年3月 東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了
平成21年4月 日本学術振興会特別研究員
平成23年3月 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了(農学博士、東京大学)
平成24年4月 東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科助教
平成26年4月 東京大学大学院経済学研究科講師
令和元年10月 同 准教授

現在の研究分野

日本経済史、比較経済史

研究課題

(1)世界恐慌期の日本農業・農村史
(2)回転型貯蓄信用講の比較史的研究
(3)戦前日本産業史

 経済史は、経済学と歴史学とを架橋する領域である。両者に目配りをしながら、積極的にフィールドに赴き、問題発見に努めたい。特に関心があるのは相互扶助的慣行の変容過程であり、小作料減免慣行や無尽講の変容・消滅から、社会化・計数化されたセーフティネットである保険システムの普及を見通すことを課題としている。最近は、長野県、鳥取県、新潟県、埼玉県、徳島県などで一次史料を発掘しつつ地方経済史研究に取り組む一方、インドネシア・ジャワ島での現状調査に基づく比較史的検討を行っている。

研究業績

論文

  • 「長野県における耕作放棄地の現状とその解消に向けた取り組み」板垣啓四郎編著『我が国における食料自給率向上への提言[PART-3]―耕作放棄地の解消を考える』筑波書房,2013年03月
  • 「板垣報告へのコメント」『ヒストリア』235号,2012年12月
  • 「一九三〇年代清内路村下区における就労機会の創出と農外就業―林野と道路を中心に―」 『清内路 歴史と文化』3号,2012年03月
  • 「地方新聞市場における中央・地方紙の競争構造―新潟県を事例として―」加瀬和俊編著『戦間期日本の新聞産業―経営事情と社論を中心に―』社会科学研究所研究シリーズNo.48 ,2011年12月
  • 「戦前日本における非制度金融組織の崩壊過程―長野県下伊那郡座光寺村の匿名金融組合実功社を事例として―」『2011年度 日本農業経済論文集』,2011年12月
  • 「1930年代日本農村における無尽講と農村負債整理事業―長野県下伊那郡座光寺村を事例として―」『社会経済史学』77巻 3号, 2011年11月
  • 「大恐慌期における救農土木事業の意義と限界―長野県下伊那郡座光寺村を事例として―」『歴史と経済』212号,2011年07月
  • 「農業災害補償制度の成立と展開」岩本純明編著『戦後日本の食料・農業・農村 第2巻第1分冊(戦後改革期・経済復興期Ⅰ)』農林統計協会 ,2010年06月
  • 「日本製粉業と東アジア小麦粉市場―「満洲」市場を中心に―」加瀬和俊編著『戦前日本の食品産業―1920-30年代を中心に―』社会科学研究所研究シリーズNo.32,2009年2月
  • 「1930年代における小麦増殖五カ年計画の遂行過程」『2008年度 日本農業経済学会論文集』2008年12月
  • 「戦間期日本農村部における農業保険の受容過程―埼玉県農家保険組合を事例として―」『農業史研究』42号,2008年3月

その他 - 書評等

  • 書評「庄司俊作『日本の村落と主体形成―協同と自治―』」『社会経済史学』79巻4号,2014年
  • ブックガイド「野田公夫『シリーズ農林資源開発史論Ⅱ 日本帝国圏の農林資源開発―「資源化」総力戦体制の東アジア』」『農業と経済』2013年10月号
  • 「旧清内路郵便局保存史料の現状記録報告」『清内路 歴史と文化』2号,2011年3月

学会活動・受賞等

所属学会

  • 歴史学研究会委員(2012年6月-現在)
  • 日本国際地域開発学会編集幹事(2013年5月-現在)
  • 歴史学研究会会務幹事(2013年6月-現在)
  • 政治経済学・経済史学会事務局委員(2014年1月-現在)
  • 日本農業史学会
  • 日本農業経済学会
  • 社会経済史学会
  • 日本史研究会

受賞等

  • 東京大学大学院農学生命科学研究科長賞(2007年3月)
  • 東京大学大学院農学生命科学研究科長賞(2011年3月)
  • 社会経済史学会賞(2012年5月)