経済学部アーカイブへの資料提供のお願い

経済学部創立百周年記念事業では、経済学部の歴史を知るための資料を収集し、保管・整理し、それらを経済学部アーカイブとして、現在のデジタル技術を用いて公開することを目指しています。

経済学部の文書であれば経済学部にいくらでも残っているだろうと思われるかもしれません。確かに、教授会議事録や、学部便覧、講義要項、その他学務関係の書類といった、経済学部教授会や事務室が記録・作成した文書は、学部長室、事務室、図書館、資料室などに保管されています。

しかし、肝腎の学生・院生が記録し、作成した文書は、卒業論文・修士論文・博士論文などを除けばほとんど経済学部には残されていません。戦後は学生・院生のさまざまな自治的・自主的な活動がなされ、ときには東大紛争のような激変も経験してきました。それらのほとんどは何らかの文書や記録を作成していたはずですが、系統的な収集・保管・整理の対象にはなってきませんでした。

『東京大学百年史・部局史一』(1986年)では、執筆された先生方が、1980年代前半頃までの院生自治会等の文書を利用していますが、それ以降、現在まで存続している院生自治会の文書は、それが本来的に自治的な活動であるだけに、経済学部が逐次の文書提供を要求できるものではありません。80年代以降の経済学部では、五年一貫制の廃止・第一種博士課程(前期・後期区分制)への改組(1993年)、大学院重点化の完成(1996年)、法人化(2004年)、二専攻への改組(2015年)など、さまざまな大きな変化を経験してきましたが、その過程で学生・院生が書き残した文書は、利用可能な状態では、ほとんど存在していないのです。また、五月祭での学生の活動状況や、ゼミでの学生の自主的な勉学についても、記録は残されていません。

これでは、東京大学経済学部百年史を、従来の正史と同じ水準で編纂することはとうてい不可能です。そこで、まずは、新たな歴史を編纂するために必要な資料的な基盤を形成することが現在の東京大学経済学部には求められています。

上述の趣旨に鑑み、お手許に以下のような文書や写真・図像などの記録がありましたら、ぜひ東京大学経済学部資料室(下記)までご連絡ください。

学生・院生自治会の刊行物や記録類
学生・院生の自主的な運動・団体の刊行物や記録類
五月祭など学生・院生の自主的な活動の刊行物や記録類
ゼミなどにおける学生・院生の自主的な学習活動の記録類(ただし、配布されたレジュメや講義ノート類は除く)
大学生協・教材部から刊行された経済学部教員の講義録

また、みなさまのご両親やご親戚で、東京大学経済学部関連の資料をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ資料提供を呼び掛けていただきますようよろしくお願いいたします。

東京大学経済学部資料室(経済学部アーカイブ担当)
〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1
電話03-5841-0677(平日:午前10時より午後4時30分まで)
e-mail:centenary@e.u-tokyo.ac.jp

 「東京大学経済学部の歴史を知るために ―経済学部アーカイブへの史料提供のお願い ― 」(『経友』第197号、2017年2月)


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