来たる2019年4月1日に東京大学経済学部は創立百周年を迎えます。創立以来、経済学部が社会に輩出してきた卒業生の累計は約34,000人に達し、実業界、官界、学界など各界に数多くの有為な人材を供給してきました。

私たちは、百周年を機に、東京大学経済学部を日本、さらにアジア、世界における経済学の研究・教育の拠点として発展させ、日本社会経済の発展に対する貢献を継続したいと考えています。しかし、国立大学の財政状況は国の財政事情の煽りを受けて年々厳しくなっており、東京大学も決して例外ではありません。

そこで、私たちは、東京大学経済学部創立百周年記念事業のひとつとして、本学部の財務的基盤をより強固なものとするために、本学部同窓生、在学生の保護者、経済界、広く一般の方々からご寄附を募って、東京大学経済学部創立百周年記念基金(「次の百年基金」)を設けることにいたしました。本基金によって下記のようなプロジェクトを実施いたします。

1. 世界トップの研究大学をめざす研究基盤の整備
① 「次の百年基金」チェアの創設
② 「次の百年基金」レクチャーの創設
③ 「次の百年基金」セミナーの創設
2. イノベーティブな人材を育成する教育基盤の整備
① 「社内イノベーターコース」の新設
② イノベーティブ社会人教育
③ 卓越プログラムの拡充
3. 東京大学経済学部アーカイブの整備
『東京大学経済学部百年史』の編纂およびそのために収集・整理した史・資料の保存・公開

このように、私たちは、基金を学部・研究科の研究・教育・アーカイブの発展・整備のために有効に使わせていただくことを計画していますが、基金に基づく活動を内部の人間だけに関わる閉じられたものとしてではなく、できるだけ卒業生や広く社会にもそれを還元できる開かれたものにしたいとも考えております。翻って東京大学経済学部には「経友会」という歴史があり、財政的基盤もしっかりした同窓会があります。私たちは、「経友会」を足場に、創立百周年を機縁として卒業生や社会との結びつきを強化するつもりです。さしあたりは、公開講演会、セミナー、学部の現状報告会などを計画しております。

「次の百年基金」募金に対する卒業生の皆様のご理解とご支援とともに、関連行事に積極的にご参加いただくことをお願い申し上げます。

2017年2月

東京大学経済学部長  馬場 哲


トップページ